イン・ディス・ワールド

この時期になると、毎年のように足の指がしもやけでいたがゆい。特に今年は暖房なしの寒い教室で授業を受けていたためか、いつもよりひどい。指もあかぎれで痛いかゆい。唇もがさがさ。ぼろぼろですな。
ところで今日は映画イン・ディス・ワールドをみました。イン・ディス・ワールド、この世界のなか・・・信じられん。ストーリーはパキスタンに住むアフガン難民の男の子がロンドンへ過酷な亡命を図るというもの。不安恐怖不安不安不安恐怖。ロンドンに行ったって、いったい何があるかなんぞ分からないけど、少年はひたすらロンドンへ向かう。この映画を見て、戦争、武器、暴力、そのようなもろもろと、なんて程遠い世界にあたしは住んでいるんだ、と思った。桁が違う。いや、もうそんなものでもないな。
彼が同行した従兄弟(彼は途中で死んでしまうのだが)に旅の途中で笑い話で、わたしはガツンとそういう気持ちにさせられた。それはどういう話かというと「道で転んだイギリス人に手を貸してあげた人がいた。イギリス人は彼に向かって“Thank you(タンキュー)”とお礼をいった。お礼を言われた彼は“タンク・ユー(戦車をぶち込んでやる)”といわれたと思い、怒ってそのまま去ってしまった。」というものだ。
これはその男の子の創作なのだけど、サンク・ユーがタンク・ユー。ありがとうが戦車。せんしゃ。なんだよそれ。感覚が違う。でも、「イン・ディス・ワールド」なのですよ。
たまに吐き気に襲われるくらい、リアルで圧迫感のある映画でした。
そういえば、ハーゲンダッツのアップルパイ味がまた買える季節になりましたよー。やっほい。