お勉強部屋

というラブホテルが三重県にあって、付近を通るたび、そのジョークこそまさにそこら界隈のセンスを端的に表しているよなと思ってた。
これは最近よんだ本。

世界が完全に思考停止する前に (角川文庫)

世界が完全に思考停止する前に (角川文庫)

本当は同じ著者の『東京番外地』というほうが読みたかったけど、在庫がなかったのでこちらを買いました。プチ評論集で、読みやすくわかりやすく。
世の中が、無自覚に無感覚になることへの警告。適当に流されて、管理されることへ無頓着であること、麻痺してしまうことがどれだけ恐ろしいことかということ。まあある程度、世の中に無頓着ではない人にとってはわかりきっていることの繰り返しのような評論集なのだけど、やはりこの人の言い回しと言うかそんなので、わかってるけどぐっと来るというか、再確認できるような。いや、そうでなくて、わかっててもセンセーショナル。私みたいな忘れっぽい人間は、一ヶ月に一回くらい読めば、せめて立ち止まれるのではないかと。世の中の現実、イラク戦争やら憲法改正やら、グローバリズムやらを、いかに一人称で思考できるか、そして他者への想像を停止してないか、その言葉だけで私は「あぁやっぱぼーっとしてちゃいけないなあ」と思えるのである。
不二家が一日やそこらの賞味期限牛乳使ってケーキ作ったからって大騒ぎしたけれど、結局山パンが不二家を技術支援することで解決なんて、やっぱ思考停止してたらいかんね。

あと、明日から中国行ってきます。3月11日には帰ります。